『とある都市生活者のいちにち』(自主制作)
¥1,540 税込
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※『17歳の誕生日』が付きます※
※日記屋月日より刊行される『季刊日記』と同時購入のページもあります。ぜひお買い求めください。
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日記ブーム到来!の最中、日記からエッセイに舵を切った植本が、久しぶりに日記本を作りました。
『それはただの偶然』『ここは安心安全な場所』という2冊のエッセイ集を出した、この一年に並走する、制作中の心境を綴った1冊です。2冊のエッセイ集を読んだ方はもちろん、文章を書くこと、本を作ること、都市で暮らす自営業者の謎の生活が気になる方にも、ぜひチェックしていただければと思います。
子どもたちもずいぶん大きくなり、あの頃の状況とは全く変わったけれど、案外こうして日記を書く理由は、あまり変わっていないかもしれない。
もしかしたら本を作りたいけれど、どうしていいかわからない人に向けて、わたしはこんなふうにしているよ、と伝えるため。そして、もし作ること、書くことに躊躇しているなら、あなたにもきっとできるよ、と伝えるため。自分のためであり、同時に誰かのために、という根底の部分は変わらない。
中学生と高校生の娘二人と都市に暮らす、収入の安定しない自営業の写真家。それだけでも一般的と呼ばれる生活とは違う。けれど、普通とはなんだろうとも思う。100人いれば100通りの生活があり、そのどれもがきっと面白さを秘めている。だからわたしはすべての人に日記を、エッセイを、文章を書くことをお勧めしたい。あなたのことはあなたにしか書けないのだから。
(まえがきより)
noteで掲載していた2024年10月22日から2025年8月14日までの日記を大幅加筆修正し、創作についての書き下ろしエッセイを挟みました。
取り扱い書店
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「とある都市生活者のいちにち」のデザインについて (というか根本さん)
高橋翼
本を作るたび、気づいたらなんでも言ってほしいと託してくれる、まだ入稿する前の原稿に目をとおすのはいつも、うれしくもその信頼に背筋が伸びる思いがする。
新刊『とある都市生活者のいちにち』のそれは、既刊のどれとも似ていない、複数の書体を組み合わせて構成された、手の込んだ横組みの本文が印象的で、その意図について、機会があれば尋ねてみたいと思うものだった。
著者である植本一子さんとデザイナーの根本匠さんの出会い、そしてこの本を作ることになった経緯については、その中に書かれている通りで、新たな出会いに触発されて作られたこの本の造りがフレッシュなのは、テキストの内容はもちろん、いちこさんのものづくりの中心にある衝動を映そうとしたものだからだろう。
「ものすごく長いデザインの提案がきて───」いちこさんからそんな話を聞いて、本のおまけでそれが読めたらいいんじゃないかなと思ったのは、そんな「一子ウォッチャー」としての興味関心からだけではなく、今回の作品は特に、このところ続いてきた、本の作り方についての諸々の実践が記録され、手引きとしても読めるようなところがあり、これがその助けになるのではないか、そして気になる人、根本さんのことをもう少し知ることができるんじゃないかと思ったからだ。
しかし口に出してみたが最後。知らないうちに、高橋さんがまとめるというのはどうだろうという話になっていたのには正直面食らったが、「そうじゃなければ、この話はなしにするかな〜。」と言われたら、その後ろに「無理せず!」と続いても、まあやってみようかな、となってしまうのが愚かなところ。どうも安請け合いする癖がある。どうなるかはわからないけれど、まずは約束を取りつけて、会って話を伺うことにした。
つい先日、根本さんの家に遊びに行く機会があって、彼にはその時に一度だけ会ったことがある。その時の印象は気さくだが丁寧で、不思議なおもしろい人。自宅を兼ねた仕事場である庭付きの古い一軒家は、昼間でさえ「ここで何をしてるんだっけ?」という気持ちにさせる独特な雰囲気を持っていたのだが、後日、改めて夜に訪れてみると、デスクランプだけで灯りをとった暗い居間の中、その特異さはさらに際立っていた。けれどそれは決して嫌な感じではなく、辺りが不安になるほど静まり返ったその中でも、不思議な居心地の良さを感じるほどだ。
コーヒーを入れて台所から戻ってきた根本さんは、前置きなんかお構いなしに早速本題について話し始める。束見本やゲラを使いながら、造本案の足がかりや意図、タイトルのデザインについて、初出がwebであったこと、テキストを読んで感じたことを裏付けにした文字組みについて、思考の流れ、実際的な制約や技術的なところ、実務についてなど、時間をかけて綿密に解説してくれた。
しかし度々、「本来はあくまでいちこさんに向けたものだから、あまり詳らかにしなくてもいいかもしれない。」と控えめだがはっきりとした意向を口にしていて、それでもその都度「どちらかというと作るの楽しそうだな〜と思ってもらえるような。」とか、「楽しく作ってる!って感じのがいいな。」と穏やかに言葉を継いでくれていたのが印象に残っている。その気持ちはわからないでもなかった。
いちこさんの通販サイト、石田商店の購入ページに、「限定特典の『「とある都市生活者のいちにち」のデザインについて(仮)』がつきます。」とあるにも関わらず、わざわざこんなまわりくどいことを書いているのはそういうことで、門外漢にも理解できるような言葉で、真摯に、なおかつ熱を持って秘密を明かそうとしてくれた根本さんの、その信念とか美意識みたいなものを尊重したいなと思ったというわけです。
別の本のデザインや、仕事の進め方にまで話は及び、ほぼノンストップで2時間弱。予定していた時間はとうに過ぎていて、この辺で話を終えることにした。それぞれの部分ごとに技術的な論理、あるいはごく個人的な感覚を起点に構築した、確固たる根拠をもとにデザインが展開されていて、聞こうと思えばまだまだ語ることは尽きないだろう。けれど一方で実際にあがってきたデザインを見ていると、その規範に基づきつつも、ある部分ではそこから自由に、面白いことになりそうならいつでもそれを破ってやろう、というおおらかで強い意思があるようにも感じた。それはそのまま根本さんの印象にも重なって、話を聞くほどに、不思議だと感じていた部分の霧が少し晴れたような、いやむしろさらに濃くなったのではとも思えるような、捉えきれていなかった断片を発見する。結局、何かを掴むどころか、不思議なおもしろさを新たに抱え、茫然としながら家路を辿ることになってしまった。
さて、書けないことばかりで頭を悩ませている。どうしたものかと悶々と考える。帰り際、お互い少し気安くなって、どちらともなく砕けた話し方を試みようとしていたぎこちない瞬間のことをなぜか思い出し、気恥ずかしいような、うれしいような、何とも言えない気持ちが込み上げる。
この人と一緒に作りたい。いちこさんがそう思った理由だけは、なんとなくわかったような気がしている。
高橋翼
WIPE ME WIPE ME !!という名前でハンカチを作りながら、予感という店をやってます。
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感想をいただきました
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自費出版の流れが2作品分、掲載されており、どのように制作、営業、販売しているかを知ることができる点もこれまでの日記にない特徴である。自ら本を作る人が増えた今、多くの作り手にとって貴重なリファレンスになるだろう。その手つきは極めて丁寧かつ自分を追い込むプロフェッショナルでもある。作家は締切に追われて書く人が多いイメージを抱きがちだが、植本さんの場合、締切を意識しつつも、それ以前に「書くこと」が大事で好きなんだろうなと伝わってくる。だからこそ、ここ二作のエッセイの完成度に納得できたし、それが実現している背景は、書かされているのではなく、書いている「発注なき書き手」だからなのかもしれない。さらに日記内でも言及されている通り、場当たり的にどんどんコネクトしていって、いつのまにか何かができあがり、そこに人が集まり、ものを売っていく。そんな巻き込み力にも圧倒された。
(中略)
今回の日記を読むと、植本さんは、そうして多くの人に読まれた結果、そこから生まれる人間関係に支えられながら都市で暮らしている姿が克明に刻まれている。家族という閉じた枠組みではなくとも、互助のネットワークを自ら築くことで、家族観を拡張していく実践の記録でもある。限定特典のエッセイも、まさに既存の家族観を越境していく内容で、この日記集にふさわしいものと言えるだろう。今後は日記というよりエッセイにシフトしていくようなので、日記をまとまった形で読める機会は少なくなるかもしれない。それでも植本さんの日記だからこそ味わえる日記の面白さは間違いなくあるので、またいつか出して欲しい。
keisuke yamada(ブロガー・ポッドキャスター)
レビュー全文はこちら
https://afro108.blogspot.com/2025/12/blog-post_13.html
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『とある都市生活者のいちにち』
2025年11月30日初版第一刷発行
2026年2月11日第二刷発行
著者 植本一子
校正 藤本徹
ブックデザイン 根本匠
印刷・製本 モリモト印刷株式会社
印刷営業 鈴木純司(モリモト印刷株式会社)
発行者 植本一子
サイズ:文庫サイズ(A6)変形(横 114mm× 縦 152mm)
本文ページ数 :416 ページ
約13万字収録
特典エッセイ
『17歳の誕生日』
2025年11月30日発行
著者 植本一子
校正 藤本徹
ブックデザイン 根本匠
12P
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