


『喜びも悲しみもある日』(自主制作)
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2025年2月21日(金)の日記
保育ママの思い出/東京都写真美術館「春・阿賀の岸辺にて」/大久保ベーカリー/花すけ/あんぐいゆ/焼きリンゴ/戦争
石田商店と手売りのみ
家内製手工業
A5 20ページ
手書き
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2025年3月8日発行
文・植本一子
デザイン・北原可菜
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二月のある日が描かれているのだが、これが今までと感触が異なる日記になっていて驚いた。一日だけ、ということもあってか、日常に対する解像度が相当高く、どこか小説を想起するような日記だった。
前半のお子さんとの日常生活は、昔から日記を読んでいる身からすると、時間の経過を感じざるをえなかった。多くの「一子ウォッチャー」は、保育ママと同じような気持ちになるに違いない。
後半では『好きな人にあう』に続いて、今の社会で生きる皆がなんとなく感じるモヤモヤについて書かれており、それが戦争との距離感だ。ロシア、ウクライナ間の戦争において、ドローンを用いた攻撃が行われており「人の命の重さとは?」と考える様が描かれている中で、「目の前の焼きりんごがいかに美味しいものなのか?」も同時に描かれている。これこそ人間だよなと心底思えた。言い方が難しいのだが、今の社会は「戦争が嫌だ」と「焼きりんごが美味しい」は両立しない、どちらか一方を選ばないといけない圧力を感じる場面が多い。自分がポッドキャストでだらだら話しているのは、すぐにまとめてわかりやすくパッケージしようとする空気から距離を置きたい気持ちが多分にある。だから、この非圧縮状態の日常描写の数々にとてもフィールしたのであった。
Keisuke Yamada(ブロガー/ポッドキャスター)
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